
元海上保安官の「元海保」です!
今回のお話は「ゆとり世代の新人」についてのお話です!
どんな職場にもパワハラ、モラハラ、セクハラなど、色んなHARAが蔓延していると思いますが、海保でもそれは例外ではありません。
昨今自衛隊の女性自衛官が訴えを起こしておりますが、これを機にいろんな方面から訴えが出始めるのではないでしょうか??

HARAをしている人たちはみんな戦々恐々しているか、脅して訴えさせないようにしているのではないかと思う今日この頃。
指導?パワハラ?

私が現役時代の時も多くのパワハラが存在しておりました。
私がこれはパワハラだろ!って思ったのは今でも忘れない。

飲み会の席でパンツ一丁にさせられ、パンツの中に魚の活け造りを差し込まれ、その生きた魚に突き刺さっている棒を、おしりとパンツの間で折れ!との命令が下りました。
私もこいつの口に魚ねじ込んでやろうかと思いましたが、国家権力には逆らえず見事にへし折りその場を盛り上げました。
と、その直後に日本酒の一升瓶が目の前に置かれ、ご褒美に一気飲みしていいよ!と言われました。

この組織は狂ってやがる!みんな狂ってやがるよ!!
(カイジ風)
そんなことが脳裏に浮かびましたが、名案も浮かびました。
よし、一気飲みしてそのまま一升瓶に吐こう!そうすれば、ほかに被害者も出ずに場もしらけるだろう!!
一気飲み一気吐き作戦を実行したところ、案の定場はしらけ、通常の飲み会に移行された。

よし、ミッションクリア!
最強のゆとり世代に接触

そんなようなパワハラが繰り広げられていた時代ですが、今はコロナで飲み会を自粛していると思うので、コロナ明けの飲み会で爆発しないこと祈っております。

そんな中、高校卒業してすぐ海保に入り、現場に出てすぐの後輩がいました。
その子はいわゆる「THE ゆとり世代」を代表するような子で、怒られてもへこたれず、何も感じない、また何も覚えないというとんでもないモンスターでした。
現場に出たての子は作業を覚えるために、率先して何事にも挑戦していきますが、後輩は後ろで見て覚えます。
というスタンス。

いいでしょう。見て覚えてください。
振り返ってみると、作業を見ずに軍手をいじっている。

みてへんやないかーい!
と突っ込むと、

いえ、みてます。

お前なんで海保になったんだよ、というかなんで救難強化指定船に乗ってるんだよ。
そんな思いでいっぱいでしたが、私も疲れたので、教育係をほかに任せて訓練にいそしみました。
その後、あまりにも使えないため船を下ろされ、陸上勤務の救難係に移動となった。
どんな時でもゆとり世代

しばらくして、救難係に数日間お世話になることになり、保安部に出社すると朝から後輩が怒られている。

モーニング、ブランチ、ランチ、おやつ、ディナーの時間になっても怒られている。
聞いているこっちが嫌になるくらい怒られている。

これは相当メンタルいってるだろうな。
そう思ったので、説教中の後輩をもやい取りに連れ出すことに。

あんなに怒られてたら、流石のお前もきついだろ?
そう後輩に尋ねてみると、後輩は満面の笑みでこう答えました。

いえ、怒られているだけで給料貰えるなんて最高ですね。仕事できないんで定時に帰れるし、呼び出しも連絡来ないし、良いことしかないですね。怒られているときは他のこと考えてますし、その間仕事しなくていいですし。

いた!寄生虫がここにいた!!
本物の給料泥棒がここにいた!!
皆さん安心してください。
彼はその後、理由はわかりませんが私より先に海保を辞めました。
最後に

パワハラをする方、パワハラをされる方。
世の中にはいろんな人がいます。
当たり前が当たり前じゃない人なんて多く存在します。
ストレスを感じたり、怒りを覚えたりするのは、その人に多少なりとも何かを期待しているそうです。

その人に期待するのをやめましょう。
そしたらなにも感じなくなるそうです。
そして、HARAをされたらその場で申告しましょう!


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