
元海上保安官の「元海保」です!
今回のお話は「海保のヤバい人達」についてのお話です!
皆さんの周りにも、SNSで炎上しちゃいそうな人、一人や二人くらいいないでしょうか?

私の今の職場でさえ、とんでもなくヤバい人が存在しています。
例えば取引先から電話で頼まれたことを、電話を切った途端に忘れてしまったり、ミーティング時に何度も何度も何度も何度も同じことを繰り返して話したり。

そんな人に限って役職が中々高いんですよね。
やはり一世代前は年功序列で、誰でも上に上がっていけたのかもしれません。
というか、そういう会社に務めているので、私がとやかく言える問題ではありませんが。
海上保安官ヤバい人3選

さて、海上保安庁にいたときも、かなりヤバい人と出逢ってきております。
以前記事にしましたナンバンの他にもヤバい人がいますので、今回はそんなヤバい人3選をご紹介させていただきたいと思います。

ちなみにヤバい人もいますけど、大半はしっかりしていて、お仕事もちゃんとしておりますのでご安心ください!
中には変な人もいますがいるんですよ!
というお話になりますので、ご了承ください。
新人クラッシャー

どこにでもいると思うのですが、新人を潰しにかかってくる先輩がいました。
この方は昔先輩にいびられていたことを未だに根に持ち、自分がやられていたことを後輩に
倍返しだ!!
という感じにやり返す先輩でした。
しかも、最悪なことに先輩は潜水士。
訓練という名目で新人隊員のメンタルと肉体をボロボロにしていくタイプだったのです。

私を含む後輩たちは、必ずこの人の洗礼を受けることになりました。
他の潜水士や班長は完全に見てみぬふり。
かなり性格に何があるので、自分たちにとばっちりが来ないようにしていました。
さて、どんなことをして、後輩をブレイクしていくのかをご紹介いたします!
①エンドレス紙破り
潜水士は訓練をする前に、担当者が訓練内容を計画し、上司に回覧します。
その時に修正内容などを指示され、訓練内容を決定していきます。
そのときに先輩に回覧すると、ボロカスに言われ、訓練計画書を破り捨てられます。

何度も何度も。
具体的な修正内容を聞いてみても

自分で考えろ!
の一点張り。
面倒くさくなったので、先輩を飛ばして回覧して、エンドレス紙破りから逃れました。
(飛ばすことでネチネチグチグチ言われましたが)
②エンドレス腕立て
訓練には想定訓練の他に、局所的に使うロープワークや吊り上げ手法の訓練を実施します。
その日はロープワークを時間内にできなければ腕立て10回というものをやっており、新人隊員が苦戦しておりました。
通常のロープワークは難なくこなすことができていましたが、新人隊員の知らなそうなロープワークを徐々に出題し、何度も何度も腕立てをやらせ、腕パンになった状態で40mダブルチェーンノットをやらせたりして、新人が苦しんでいるのを見て喜んでいました。
夜中の2時、まだ終わらないロープワークに段々と限界を感じた新人。

そんなのもできねぇのか、辞めちまえ!
と1000回くらい言われたときでしょうか?
何かのリミッターが外れてしまい、持っていたロープで先輩の背中をぺちーん!
何度も何度もぺちーんぺちーん。

もっとやれ!
という気持ちもありましたが、死んでしまう勢いで叩いていたので止めに入りました。
この一件が問題になり、先輩の悪行が公表されて、彼は舞鶴の海保学校に飛ばされていきました。

もしかしたら、海保学校でも学生をイジメているかもしれません。
ギャンブル依存症

海保の職員の中でも一定数ギャンブルにのめり込む人がいます。
特に地方に行くと、パチンコ店が多く存在していて、休みの日にやることがなく、パチンコ店に導かれてしまうとのことでした。

そんな海上保安官の中に、一際ヤバい人がいました。
その人は首席機関士だったのですが、かなりのパチンコ依存症。
ワッチ中も機関室でパチンコ雑誌を読みふけっていました。
この人に目をつけられる新人は地獄を見ます。
休日は朝首席の家に車で迎えに行き、パチンコ店まで迎車。
パチンコが終わると連絡が来て、飲みに連れて行かれるか家まで送迎させられます。
これが徐々にエスカレートしていき、朝から10万円貸せといい、必ず返すと言って奪っていきます。
そしてそのお金がなくなると、追加で持ってこいだのなんだのと言って、更に高額の請求をしてきます。
貸したお金がパチンコでなくなってしまうと、次の給料日に返すから待ってろと言われ、給料日にはこの金を使って増やしてくるから待ってろと言われる始末。
その後輩も流石に怖くなって警察沙汰にしようとしましたが、首席に止められ、なんとか内々で話がついたようでした。
しかし、その後も首席はターゲットを替え、パチンコに勤しんでおりました。

皆さん、ギャンブルは程々にしましょう。
絶対におはようと言わない人

とある巡視船に乗っているときに、少し変わっている人がいました。

正直ヤバい人に加えてしまうかどうか迷ったのですが、どうしても忘れられない出来事があったので加えてしまいました。
この方は人とのコミュニケーションが取れない、というのかあまり関心がない人でした。


感情がないといったほうが一番当てはまるかもしれません。
例えばどんな感じかといいますと、

おはようございます!
と挨拶しても
返事なし
目も見ない
会釈もしない
といったような感じです。
ただ業務中に業務に関する会話に対してはしっかり受け答えしてくれます。

私だけなのかな?
そう思いましたが、船長に対してもノー挨拶ノールックでした。

やっぱりそういう人なんだなぁ。
と思いましたが、なんだか私の心に火をつけたのです。
私とその方は同室で4人部屋を3人で過ごしていました。
そしてその中でも私は一番の下っ端、毎日元気よく挨拶をするも、完全無視。
私など存在していないかのような扱いをされていました。
それでも尚毎朝毎晩挨拶を繰り返し、ほかの乗組員の人からは絶対に返事なんて帰ってこないよ。
と諭されましたが、それでも挨拶をし続けました。
それから半年、未だに返事は帰ってきません。
それから一年、まだ返事は帰ってきません。

さすがに私の心にともっていた火も鎮火寸前です。
それでも私は下っ端ですから、挨拶することを心がけていました。

おはようございます

うん、おはよう
えっ!?
突然の出来事過ぎて一瞬意識がどこかへ飛んで行ってしまいましたが、確かに返事が返ってきたことを確認。
しかし、ここではしゃいでしまっては、せっかく気づき上げたこの関係が崩れ去ってしまうと感じたので、冷静を装って退室。

あまりの感動で涙が出てきました。
この感動的な出来事を船長はじめ他の方々に報告しましたが、誰一人信じてはくれませんでした。
確かにそれ以来返事が返ってくることはありませんでしたが、あのおはようは確かに私の耳に届いていたのです。
最後に

という海上保安庁で出会ったパワフルな人たちを紹介させていただきましたが、正直文章にもできないレベル、海上保安庁の七武海、四皇の話もあるのですが、世界政府に目をつけられてしまうので、今回はこのあたりでやめておくことにします。

皆さんも、海上保安官になって、不思議な世界に飛び込んではいかがでしょうか?


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