
元海上保安官の「元海保」です!
今回のお話は「フェリー」についてのお話です!
たまに大きなフェリーが湾内についているところを見かけることがあります。
例えば横浜であったり、宮城県仙台港であったり。
そんなフェリーを見かけるとふと現場にいた時のことを思い出します。

毎年必ずフェリー関係の事案があったあの頃のことを。
海上保安庁行方不明者捜索事案


フェリーはそんなに事故が起きるんですか?

色々あるのですが、主に急病人の搬送なのですが。
他にも行方不明になる方がいるんです。
行方不明、、、
以前Twitterに載せたフェリーのお話に反響がありましたので、詳しく内容を書いていきたいと思います。
このお話はTwitter上で賛否が分かれたお話ですので、「死」に直結するお話となりますので、不快に感じそうな方は、ここでブログを閉じていただきたいと思います。
フェリーからの行方不明者捜索

海上保安庁の巡視船に勤務していると、毎年必ず以下のような無線がはいります。

フェリー航行中に人が落ちるのを見た!

半券回収に未回収がある!

一緒にフェリーに乗っている人から、連れがいなくなった!
のような内容が海上保安部に連絡が入り、巡視船に捜索指示がはいります。
半券回収に差異がある場合は、乗務員さんが部屋を確認し、遺書的なものがあるか確認します。
遺書的なものがあったにしろ、なかったにしろ海保に連絡が入り、捜索が開始いたします。
近くに航行している巡視船があったら、捜索に向かい、近くにいなかったら休日の海上保安官が呼び出しをされ、巡視船が緊急出港いたします。
海中転落者の捜索方法は、フェリーの航路を辿るのと、その時の漂流予測を確認し、広い海を捜索します。

落ちた現場を目撃しているパターンでは、現場海域と漂流予測を確認し、捜索を行いますが、私がフェリーからの海中転落者を見つけてあげられたことは一度もありませんでした。
それだけ海は広く、海は深い。
また、海は道路と違って、落ちたその場に留まっているわけではなく、潮流によって流され、海の底に沈んでいくこともあります。

なんで見つけられないんだ!この税金泥棒!!
みたいなことを言われるのですが、理由としては、海が広いくて常に動いているからです。
しかもご遺体は一度腐敗してガスが溜まり浮いてきますが、それが抜けるとそのまま海の底に沈んでいき、海底が巻き上げられたりしない限りは再度浮いてくることはありません。
東日本大震災の時もそうでしたが、日にちが経ってから発見されるのは、いつも海底でした。
ずっと暗い海の底に沈んでいるんです。
自殺を考えている方へ

いままでの内容を見ていただいて、Twitterにも注意喚起として挙げたところ、

自殺を助長する

自殺の方法を教えてどうするんだ
のような意見も多々ありました。
私個人の意見としては、自殺を助長するつもりもありませんし、自殺の方法を紹介しているつもりもありません。

ただただ、そんな辛い死に方を選ばないでほしいということを伝えないと思っています。
フェリーから飛び込もうと考えている方がもしこれを見ていたとしたら、そんなことは止めていただきたいです。
いろんな人に迷惑がかかるのはもちろんのこと、海底に沈んでしまうんですよ?
私はあんまり霊的なものは信じておりませんが、海底に沈んでたら、天国にも地獄にも行けないかもしれません。
もし、それでも飛んでしまいたい!
なんて思っている方は、飛び込む前に一度ダイビングをしてみましょう。
海の中を一度経験してください。
それもとびっきりきれいな海でダイビングしてください!
海に対する認識が少しでも変わるかもしれません。
それでも気持ちが変わらないようであれば、スカイダイビングをしてください。
それでも気持ちが変わらないのであれば、日本を1周してきてください。
それでも気持ちが変わらないのであれば、世界を1周してきてください。
私は一度自殺をしようと崖から飛び降りようとして、恐くなって躊躇したところ誤って崖から転落して岩場で救助を求めていた女性を救助したことがあります。
その方は日々生きていることが辛く自殺を考えたけれど、本当に死ぬかもしれないという状況になったとき、本当に怖くて後悔して、本気で死にたくない、生きたい!と思ったそうです。
最後に

死ぬ気になればなんだってできるんじゃないでしょうか。
確かに私自身「死にたい」と思っている人の現状など全く分からないし、かなり無責任なことを言っていると思います。
この考え方にも賛否は分かれると思っています。
ただ、衝動的なことだけはせずに、しっかりと考えてください。
最後の最後は自分自身で決断しないといけないのですから。
何か相談があったらTwitterのDMに相談してください。何かが変わるきっかけになるかもしれませんから。


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