私が小さい頃、よく母親と一緒に【火曜サスペンス劇場】など、警察官や刑事が活躍するドラマをよく見ており、小さい頃から警察官に憧れを抱いておりました。
小学校の頃の卒業アルバム、中学校の卒業アルバムなどを見返してみると、将来の夢という項目が必ず出てきますが、どちらも【警察官】と記載してありました。
なんとも正義感の強かった子供でしょう。
ただ、正義感が強いと周りから疎まれるので覚悟しましょう!

公務員への道
中学では何か武道をやっておいたほうが警察官になりやすいだろうと考え、別に好きでもなかった剣道部に所属し、日々警察官になるために精進し、中学校時代に取得できる剣道二段まで取得することに成功。
中学時代にできる警察官にへのステップアップは問題なくできていたと思います。
(勉強は苦手でしたが体力はありました)
剣道部には大和撫子が存在していました!
高校に入学し、剣道を引き続きやろうかと思いましたが、高校に剣道部がないどころか柔道部もない。
武道系の部活が一切ない高校に入学してしまった為、筋トレと基礎体力をつけられるよう陸上部へ入部しました。
毎日走って筋トレしての毎日を着々とこなし、高校三年まで続けはしましたが、特にこれといった大会で活躍することはなし。
体力と筋力はそこそこあるほうでしたが、いかんせん警察官になりたいもののなり方がよくわからない。
今みたいにパソコンやスマホが充実していなかったので、警察のHPを見て願書を印刷!みたいな感じではなく、願書を取り寄せなくてはならなかったり、年齢や学歴によって「公務員3類」だの「公務員2類」だのがありましたが、なんのこっちゃという感じでした。
とりあえず高校3年生の受験シーズンに警察の試験を受けてみましたが、勉強も特にしていなかったので惨敗。
自分が一人では勉強できないし、このままだと警察官になれない!
ということがこの時はっきりとわかりました。
なんとか親を説得し、バイトで貯めておいたお金を使って専門学校に入学。
ここで1年勉強して俺は警察官になる!!
といった感じで専門学校で勉強することになりました。
公務員試験には「判断推理」、「数的推理」、「知識」みたいな項目に分かれており、「推理」の問題についてはやり方を覚えればほぼ満点が取れるものとなっておりました。
「知識」についても過去問をひたすら解いて問題を暗記することによって、新問以外は満点をとれるんじゃないかというような感じであり、要は公務員試験は暗記問題なのであるということに気づきました。
簡単に言ってしまえば、一人で黙々と暗記勉強できる人は、家で過去問をやっていれば受かるということです。
私は一人で勉強できないし、情報弱者だったため専門学校に行って正解でしたが、特に専門学校に行かなくても受かると思いますので、専門学校に行こうか悩んでいる方は、ご自身の勉強スタイルを確認してみましょう。


二次試験の面接対策も家族に手伝ってもらえれば受かりますよ!
公務員試験爆受かり!
専門学校にて勉強を始めてすぐ公務員の試験があり、試しに学生は全員受けさせられることになりましたが、見事に完敗することになりました。
ただ、公務員試験を受験することによって、願書の出し方だったり、受験の雰囲気、問題の感じを肌で感じることができました。
そこから数か月勉強することによって
・東京消防庁
・郵便局(この頃はまだ公務員でした)
・地元の市役所
・自衛隊
などなどの公務員試験を突破することもできるくらい問題を暗記しておりました。
そして肝心な警察の試験ですが、嬉しいことに地元の警察に内定が決まり、無事警察官になるという夢を叶えることができました。
この時は踊る大捜査線みたいになる自分を想像してワクワクしておりました!
初めての挫折
専門学校を卒業後、晴れて警察官となった私は警察学校に入ることになりました。
警察学校では約10か月ほどの寮生活となり、警察官として必要な知識、拳銃などの訓練、犯人を制圧するための武道であったりを身に着けます。
初めて実家から出ての生活が同期との共同生活となり、慣れないところが多々ありましたがなんとかやっていけているところでしたが、ある授業中に教官からこんなことを言われました。
おいお前ら、現場に出てからはまず狩場を探すんだ

狩場?
そうだ。駅前の駐輪場の近くで待機したりして、自転車が盗まれたところを窃盗の容疑で捕まえるんだ。これが一番点数が稼ぎやすい

え?盗まれる前に注意すればいいんじゃないですか?
馬鹿野郎!!それじゃ点数稼げないだろうが!!
正義感丸出しの夢見る元海保青年は、この時理想と現実の違いを知り、絶望に絶望を重ねて警察を辞めることにしました。
正直点数を稼いで、将来的に刑事になってから自分の理想を追い求めてみてもよかったと今では思います。
ですが、若気の至りといいますか、そんな将来を見据えることなく辞めることを決意した次第であります。
あの授業で辞めた人間は私の他3名いました、、、
海上保安庁との出会い
警察を辞めた私は、特に「やりたいこと」も「やれること」もなかったのですが、まだ公務員試験のノウハウが頭の中に残っていたので、どうせだったら公務員になろうと思いました。
もう公安系の仕事は辞めて、市役所などの事務系に入り、プライベートを充実させようと地元の市役所に願書を受け取りに行きました。
地元の市役所で願書の受け取りを待っていると、掲示板に貼ってあるポスターに目が留まりました。
海上保安官募集!

海上保安庁?自衛隊か何かかな?
その当時は海上保安庁と海上自衛隊の違いも分からなかった私ですが、妙に海上保安庁に惹かれたため、願書をもらうことにしました。
ここから市役所と海上保安庁の公務員試験を受験するため数か月勉強をおこないました。
市役所より海保のほうが試験が早かったため、練習も兼ねて受験するとあれよあれよと合格し、内定までいただくことができました。

市役所受かるか分かんないし、海保でいっか
そんな軽い気持ちで海上保安庁に入庁し、特に理想や夢などを持つことなく海上保安学校で1年間過ごすことになりました。
警察学校を経験していたことにより海上保安学校の教官の厳しさは欠伸がでるレベルであり、なにを言われても特に響くことはありませんでした。
昔の私のように理想と現実に打ちのめされて辞める方も多くいましたが、それもそれで次のステップに進めるいいチャンスだと私は思いました。
現に私も警察から海上保安官となってなんとかやっていましたから。
京都に住めたのが良かった!(舞鶴ですが、、、)
海保学校時代
海上保安学校時代は海上保安官としてのやりがいだったり、仕事の楽しさなんてものは微塵も感じませんでした。
正直な感想としては、海上保安学校に入る前に巡視船で半年ぐらい業務を行ってから、海上保安学校にて各科の勉強をやったほうが身につくかと思いました。
いきなり船の機関なんぞ見たこともないのに、機関の授業なんかしてもイメージもつかず、なんのこっちゃ!
っていう感じでしたし、全く覚えられませんでした。
もうちょっと教育方針を考えたほうが現場で使える人間が育つのかと思いました
現場に出てみて
海上保安学校を卒業して、現場に出てみてもやる気はでず、船酔いの連続で心は折れそうでしたが、過度な期待や、やりがいを求めてはいなかったので辞めるまでには至りませんでした。
そんな日々を過ごしていると、ひょんなことから「潜水士」になってみないかと上席から促され、潜水士の選考会を受けたところ合格してしまうことになりました。
最後に
ダイビングなんて一度もしたことがなかったのに潜水士の選考会を受けてしまい、なにを間違ったのか合格までしてしまい潜水研修へ。
地獄のような訓練を乗り越え現場に戻り、潜水士として活動していくうちに海上保安官としてのやりがいを感じていくようになりました。
そんな体験談については過去記事やこれから徐々に記事にしていきますので是非ご覧ください!
最後にこの記事では何が言いたかったかといいますと、理想や夢を持たずして就職したとしても、仕事をしていく中でやりがいは生まれてくるものだと行くことになります。
もちろん私のように理想と現実の違いに戸惑う方もいることでしょう。
そんな時は何か変化が必要なのかもしれません。
ひょんなことで楽しくなったりしちゃいますから!

とりあえず今日も頑張ろう!!
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