
皆さん!元海上保安官の「元海保」です!
今回のお話は「海保の転勤」についてのお話になります!
皆さんのご職業は転勤はあるのでしょうか?
転勤のない職業も多く存在しておりますが、転勤がない職業の方は転勤に憧れを持っている方もいるのではないでしょうか?


嫌な先輩、上司から離れたい!

ずっと同じ場所じゃなくてたまには違うところに行きたい!
などなど、思っている方もいるかと思います。
逆に転勤なんて絶対したくないよ!

引っ越しだってお金がかかるし、面倒くさいし!

転勤なんて全く良いところなんてないよ!
皆さん。海上保安庁はね。転勤が、、、

メチャクチャ多いですよ!!
同じところに居たくない!転勤したい!なんて方には最高の職場かもしれませんね!

でも遠距離恋愛とかになっちゃうんですよね?
間違いなく遠距離恋愛になってしまうので、海上保安官と付き合うと決めた時は結婚か遠距離恋愛で自然消滅のどちらかを選んでいただくことになります。
海上保安庁の転勤事情

海上保安庁の転勤は役職などで区分されており、近場の転勤から日本全国どこにでも転勤してしまうパターンが存在しております。
①海上保安学校卒:管区内転勤
②海上保安大学校卒:全国転勤
③海上保安学校門司分校:管区内転勤
転勤の範囲内は基本的にはこんな感じなのですが、特殊なパターンが何個かあります。
人事交流(交代)

人事交流(交換?)といったような内容で、かなり稀なケースなのですが、一管区の海上保安官が二管区に異動したいとお願いしたときに、二管区にも同階級で同科の方が一管区を希望している場合に限り、交代することができることもあります。

稀にあるのですが、あんまり見たことはありませんね
特修科

海上保安学校卒の一般海上保安官(ノンキャリア)が一念発起し、幹部に成りあがってやろう!
というシステムが海上保安庁には存在します。

それを「特修科」といいます。
ノンキャリアの海上保安官がキャリアになるための研修なのですが、こちらは試験に合格し、海技士の級によって海上保安大学校で1年~2年の研修を実施します。
この研修を無事クリアすると、キャリア組の仲間となれるのです!

しかし必然的に全国転勤となります。
(最近は全国じゃなく管区を限定することもできるらしい)
結局は海上保安大学校卒の人にはキャリア的に勝てないらしい、、、
私も特修科を受験しようかと思いましたが、試験科目に「英語」と「数学」があったので諦めました。
航空科

海上保安学校卒の例外なのですが、航空科のパイロットと整備士に関しては管区外異動も発生してしまいます。

航空課程は人が少ないんですよね、、、
救難関係

他にも特殊救難隊の人が採用管区でない機動救難隊に配属されたり、管区が違うんですが海上保安学校の教官に配置換えされたりといったパターンも存在しております。
これは特殊なパターンなので、あまり普通の海上保安官の方には当てはまってこないかもしれません。
転勤の頻度

肝心な転勤の頻度ですが、平均2~3年に一回は転勤になることが多いです。転勤といっても県を跨がないことも多いので、引っ越しをしなくて済むケースも多々あります。

酷い人は1年で転勤するときも、、、
また別パターンで、ずっとこの船に乗ってますよね?っていうくらい長い人もいるので、転勤については個人差がかなりあるものだと思ってください。
特殊なパターン、例えば潜水士であったり特殊救難隊であったりすると、同じ船や基地に長い間いることもあるのですが、それでも5年とかぐらいで転勤になってしまいます。
このように、転勤事情が異なってきますので、全国いろいろ行きたいし、幹部になりたいぜ!っていう人は保安大学校を目指しましょう!いやいやせめて管区内にいさせてよ!っていう人は保安学校一択です!

ちなみに、同じ船に10年とかいる猛者もいますので、転勤については本当にまちまちです。
1年で転勤になる人もいますし、船から急に陸上勤務になったり。。。

転勤したくない人にとっては、海保はおすすめできない職業ですね。
最後に

引っ越しも多いので、とにかく家にものがあると引っ越し費用も高くつきますので、レオパレスの家具家電付きの家に住むか、ミニマリストになるか、後先考えずにお洒落な部屋にするかは、あなた次第です。

引っ越しについてはトラックを借りて先輩後輩に手伝ってもらうことも多々ありますので、ここらへんで人望のあるなしが顕著に出てしまいますのでご注意を!!
ちなみに私は、引っ越しをするたびにミニマリスト化が進んでいき、最終的には家に冷蔵庫も洗濯機もない状況で暮らしておりました。

信じるか信じないかは、あなた次第です。
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