海上保安官のベテランと若手の違い!相容れない昭和の上司と若手達!

パワハラ 海保の体験談
引用元:フォトAC
元海保
元海保

元海上保安官の「元海保」です!

今回のお話は「ベテランと若手」についてのお話です!

昨今いろんなハラスメントが問題になっており、パワハラやセクハラどころか、モラルハラスメントやスメルハラスメントなんてものもありますね。

もうなんでもハラスメントをつければいいような時代になってきましたが、受け手からすれば、嫌なものは嫌なんだからしょうがないですよね。

でも、理に適っているお説教だったり、注意とかに関しても、自分が嫌な思いしたから

さるお後輩
さるお後輩

ハラスメントだ!

元海保
元海保

なんていうのは、子供じみてるんでやめましょう。

海上保安官のベテランと若手の違い

パワハラ
CANVA作成

職場で働いていると年代によって、

シャーク先輩
シャーク先輩

お説教なのか?

さるお後輩
さるお後輩

パワハラなのか?

元海保
元海保

感じ方が全然違うということがよくありますよね?

年配の方は、今までパワハラを普通に受けていて、それが当たり前、そんなの耐えるしかない!って考え方の人が多いと感じます。

なので、今まで自分がやられてきたけど、耐えてきたんだから大丈夫だろう。

みたいな感じで、後輩や部下にもやってしまうことがよくありますね。

元海保
元海保

パワハラというより指導の延長線上感覚です!

これが若手にとっては超絶パワハラとなってしまうことが多いんですね。

海保時代もよくパワハラやセクハラなどが横行しておりました。

それに比べると、同級生の会社のパワハラや今いる会社のパワハラ?なんかは笑顔で会話しているレベルだと感じます。

元海保
元海保

超絶パワハラを一度耐えると、どんなパワハラにも耐性がついてしまうのかな?

と思うのですが、耐性がつかない人もいると思うので、やっぱり度がすぎるパワハラはいけませんよね。

そんなパワハラですが、私が海上保安学校から卒業してすぐ配属された巡視船で起きた、パワハラ事件を一つご紹介させていただきたいと思います。

昔ながらの指導方針

パワハラ
CANVA作成

私は海上保安学校卒業後、航海科の同期と一緒にとある巡視船に配属されました。

平均年齢50歳くらいの船員で構成されており、若手が私たちを含めて数人しかいない状況でした。

元海保
元海保

うわぁ、船が油と加齢臭でムンムンじゃないか!

第一印象は本当にこんな感じでした。

そして、しばらく休みは船内居住をして、船の勉強をしたり、当直業務を覚える期間があったのですが、機関科も航海科も、

ヤバい上司
ヤバい上司

見て覚えろ!簡単に教えてもらえると思うなよ!

みたいな雰囲気、いや雰囲気ではなく、まさにそうだったのですが、私たち新人にとってはやり辛い環境でした。

そんな毎日の中で、早く仕事を覚えて船内居住を終わらせたい私は、ガンガン聴いて、怒られて、覚えて、怒られてを繰り返し、ちょっとづつ馴染んでいったのですが、同期の子はなかなか上手くいきませんでした。

元海保
元海保

ちなみに私はこんな感じでした。

ヤバい上司
ヤバい上司

これわかるか!

元海保
元海保

分かりません!

ヤバい上司
ヤバい上司

ボケ!

元海保
元海保

ありがとうございます!

ヤバい上司
ヤバい上司

本当使えねぇな!

元海保
元海保

気持ちいいぃ!!

船子
船子

、、、うわぁ。。。

そうなんです!落ち込んでなんかいられません!

気持ちよくなっちゃわないとやってられませんでしたから!

追い込まれる同期

パワハラ
CANVA作成

そんな開花してしまった私とは違い、同期は甲板のロープ作業、ウインドラス、キャプスタン、はたまたレッドの投げ方まで全て怒られて萎縮してしまい、また失敗するを繰り返していました。

そんな同期が、ちょっとした癒しを求める為、私の部屋に来て愚痴を言っていようものなら、ボースンが部屋に乗り込んできて一言。

ヤバい上司
ヤバい上司

機関科と話なんかする時間があるなら、航海科の人間と話せ!!

同期
同期

ひぃぃぃ!堪忍してくださいぃぃ!!

と連れ去られ、公室でお説教タイム。

航海中は酔って口数が減り、アンカーして揺れが治まり、喋れるようになると、ヘタレだなんだと罵られること数ヶ月、同期のメンタルも限界に近づいてきました。

休みの日、メンタルブレイクした同期に、Mr.ドーナツに呼び出され、辞めたいとの相談をされることになったのです。

元海保
元海保

確かにパワハラ酷いけど、とりあえず逆ギレしてみたら?船から降りて陸上勤務してみたら?

などのアドバイスをしましたが、

同期
同期

いえ、一度決めたんで、もう辞めます。

元海保
元海保

っておい!それじゃあ相談やなくて報告やないかい!!

ってツッコんでしまいましたが、後日退職届けを船長に提出。

船の中でもちょっとしたイベントに発展しました。

若手は海上保安庁の宝

宝物
CANVA作成

同期が退職届を提出して船内がざわついている日。

ボースンもまさか辞めるとまでは思っておらず、かなり動揺しておりました。

若手の少ない海上保安庁、しかも若手がほぼいない巡視船にて辞められてしまうと、人事的にも困ってしまうので、あたふた。

そんなボースンが普段絶対に来ない私の部屋にやってきたのです。

ヤバい上司
ヤバい上司

なんとか、説得してくれないか?

元海保
元海保

いやいや、俺!?

ってなりましたが、そこは冷静に一言。

元海保
元海保

ボースン、辞めてほしくないなら指導方法変えないと無理ですよ。

その一言が効いたのかどうかはわかりませんが、ボースンは同期に謝罪し、同期も退職届を取り下げました。

それからは指導方針も変わり、船内の雰囲気も少しづつ良くなっていきました。

最後に

ビール
引用元:フォトAC

どんなに酷い職場でも、しっかり話し合えば解決できる職場もあるのかもしれません。

元海保
元海保

おそらく、話し合いすら出来ない職場もあると思いますが。

今パワハラなどで退職を考えている方がいましたら、辞める前にしっかりと話し合ってみてはいかがでしょうか?

もしかしたら良い方向に進んでいくかもしれません。

元海保
元海保

しかし、私が今でも心に残っている同期が言ったあの一言。

同期
同期

一度決めたんで、辞めます。

彼は今でも海上保安官として、日本の海を守っております。

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