
皆さん!元海上保安官の「元海保」です!
今回のお話は「潜水研修でリタイアする種目」のお話になります!
海上保安庁では潜水士になるために、潜水選考会を受けて合格し、潜水研修の種目をクリアすることで初めて潜水士として現場に戻ることができます。

その潜水研修でリタイアする種目3選はこちらです
・立ち泳ぎ
・40m緊急浮上
・人間関係

人間関係は種目じゃないでしょ!?

それはご内密に。。。
潜水士になるために海上保安庁に入る方が多くいるのですが、大体の人が潜水士の「選考会」で挫折いたします。
潜水士の「選考会」を合格したとしても、潜水研修にてリタイアする人も多くいることが現実です。

やっぱり潜水士になるのは難しいんですね

昔は簡単だったのですが、今はなりたい人も多いので、倍率が高くなっているのは事実ですね
海上保安庁の潜水研修

潜水選考会については過去の記事に記載しておりますので、どんなことをやるのかはそちらを参考にしてください!
そして、そんな潜水選考会をクリアすると、広島で行われる潜水研修に参加することになります。
その潜水研修の種目については、すべてクリアしないと潜水士として現場にもどることはできません。
(海での訓練に関しては例外があります)
潜水研修中にリタイアしやすい種目がありますので、その種目について今回はご紹介いたします。
立ち泳ぎ

プール訓練の中に「立ち泳ぎ」というものがあります。
こちらの種目は5kgの重りを持って、15分間プールの中を立ち泳ぎして耐える種目となります。
この時、5kgのウエイトを持って立ち泳ぎするのですが、絶対に水に濡らしてはいけません。

水に濡らした時点でアウトです

厳しい!!
潜水研修中の立ち泳ぎの種目は、最初は2kg10分からスタートして、プール研修の最後に5kg15分をクリアすることが合格の条件となります。
そして何故立ち泳ぎでリタイアしてしまうのか!?

それは、心が折れてしまうからです。
正直立ち泳ぎに関しては、潜水選考会に参加している人間であれば、クリアできないなんてことはないんです。
出来ない要因としては、メンタルがイカレポンチッチになるか、できないと苦手意識ができてしまい、不のスパイラルに陥ってしまうことです。
皆さんも潜水士を目指しているのであれば、フィンを使っての立ち泳ぎを練習できる環境をみつけて、練習しておいたほうが良いと思います。
40m緊急浮上

プール訓練の種目をクリアして、海上保安大学校前にある海(浅い海)での訓練を終えると、訓練協力してくれている巡視船に乗船して、深度40mの海域に移動して訓練をおこないます。
この訓練を「海洋訓練」と呼びます。
海洋訓練では、15mの素潜りや、深度40mからバディブリージングをしたりします。

そこで、かなり危険な訓練を実施するのですが、そこでリタイアする研修生がいるのです。
「海猿」の漫画を読んだことはあるでしょうか?ネタバレになってしまうので詳しくは話せませんが、漫画の中でもかなり危険な描写となっているものとなります。

私は漫画で読んで泣きました。
こちらの訓練はどんなものかといいますと、以下の流れとなります。
・ボンベを背負って深度40mまで潜っていきます。
・深度40mでレギュレーターを口から外し、一気に海面まで浮上します。
以上の流れで訓練を実施するのですが、簡単そうに見えて実は難しいのです。
ちなみにこちらの訓練は失敗しても潜水士の研修が不合格になることはありません。
なのに何故この訓練でリタイアしてしまうのか?

それはクリアしようと無茶してしますからです。

無茶すると危険なんですか?

この訓練に関しては、無茶すると命の危険に晒されます。
深度40mから海面に浮上するとき、息を常に吐きながら浮上しなければなりません。
何故息を吐き続けなければいけないのか?
それは水圧の関係で、息を止めて浮上してしまうと、肺の中の空気が膨張して肺が破裂する危険性があるからなんです。

そんな危ない訓練するんですか!?

そうなんです。でも訓練でできないと、いざって時には殉職してしまいますから。
そんな訓練で、根性がない研修生、冷静な研修生は途中で諦めレギュレーターから空気を吸い、ギブアップしますが、根性ありありの猪突猛進タイプ伊之助さんは、苦しくなってギブアップするのではなく、息を止めて海面まで猛ダッシュで戻っていきます。
結果、水面で大量の吐血をし病院へ搬送されます。
(本当にあった話です)
人間関係


そして、どんな訓練よりも辛く厳しいのは、やはり「人間関係」となっておりますね。
同期に気に入らない奴がいて(バディのパターンが多い)訓練中ギクシャクして辞めていくこともあります。

勿体ないですね。。。

そうなんですよね。訓練がきついんでイライラしちゃうんですよね
本当に同期にブチギレて辞める研修生もいるのですが、中には研修生にキレているふりをして、キツイ研修から逃げ出す研修生もなかにはいます。
やっぱり、誰かのせいにしてリタイアしたほうが、現場に帰ってから言い訳しやすいですものね。

これはレアなパターンなのですが、教官にブチギレて辞めた研修生もいるんです。
潜水研修の教官は基本高圧的な教官となっており、訓練に協力してくれる教官(現役潜水士)も基本高圧的な感じで研修を実施します。
その高圧的な態度に対して、技術力がありあり、体力抜群の研修生がブチギレて辞めることがありました。

え?原因は??

むかつくからだそうです

ちょっと自分より潜水士になったのが早いくらいで、自分より劣っている人間になんでこんな高圧的に言われなきゃいけないんだ!
と言ってブチギレてやめていきました。
確かにその気持ちは分からないでもないのですが、それじゃあ何も教えてもらうことはできないし、組織で働いていくには難しいのでは?
と思ってしまったリタイア事案でした。
最後に
他の種目でもリタイアする人間はいますので、今回のはあくまで参考にしてもらえればと思います。
リタイアしたとしても、みんな現場で海上保安官として立派に職務に励んでおります。
リタイアしたら職を辞しなければ!
なんて思わなくて大丈夫です!

恥ずかしいのは最初だけで、あとは笑い話になりますから!!
そんな海上保安庁に入庁したいという方は「独学」で勉強するか「専門学校」に通うか、「公務員試験の塾」に通って公務員試験を突破しましょう!!

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