118番通報!海底に不発弾!自衛隊と協力して不発弾を排除せよ!

不発弾 海保の体験談
引用元:フォトAC
元海保
元海保

皆さん!元海上保安官の「元海保」です!

今回のお話は「不発弾撤去作業」のお話となります!

海上保安庁に入庁し、海上保安学校にて1年勉学に励み、己を鍛え上げ現場に出させていただいてから3か月。

現場にでて3か月、原発警戒や巡回、取り締まりなどの業務を行っておりましたが、海難だとか特別な事案は発生しておらず、

元海保
元海保

現場ってこんなもんなのかぁ

なんて思っていた矢先、保安部から連絡が入りました。

118番通報!不発弾を撤去せよ

海上保安庁
引用元:フォトAC
村人A
村人A

海底に変なものが沈んでいる、不発弾じゃないか?

と地元の漁師から海上保安部に連絡がはいってきました。

不発弾に関しては、海上保安庁でも対応しますが、自衛隊の管轄でもあります。

海上保安庁から自衛隊に連絡を取り、合同で不発弾の処理を行うことになりました。

元海保
元海保

こんなドラマみたいなことがとうとう起きたか!

そう思いドキドキしたことを覚えております。

自衛隊の爆発物処理班

爆発物処理班
引用元:フォトAC

自衛隊に協力要請をした翌日、自衛隊の爆発物処理班が現地に到着しました。

元海保
元海保

あれ?車の上にボートが乗っかている!?

大きな車が到着、その中から現れたのは屈強な男性隊員たちでした。

到着後、船の幹部たちと、保安部の方々とミーティングを実施。

ミーティング後、現場海域の確認を実施することになりました。

自衛隊員
自衛隊員

じゃあ準備しますね!

そういって自衛隊の方が車に戻り、準備を開始。

数分後、全身真っ黒のウエットスーツ(ドライスーツ)に身を包み、いかにも特殊部隊だぞ!っていう格好で再登場しました。

元海保
元海保

か、カッコいい!!

黒いスーツを身にまとい、車に積んできたゴムボートで現場海域に向かった自衛隊の方は、凛々しくとても頼もしかったのを今でも覚えております。

不発弾処理の警戒

海の警戒作業
引用元:フォトAC

爆発物処理の現場にはSS艇と呼ばれる小さな船で支援にあたります。

私は現場に出て間もなかったのですが、いい経験になると、SS艇の操縦要員として支援班に参加することができました。

元海保
元海保

やった!現場に出てからこんなにワクワクすることは初めてだ!!

水中に爆弾があり、危険な状況で不謹慎ではありましたが、ワクワクしてしまいました。

そして、自衛隊の爆発物処理班の方々と現場海域に到着、真っ黒部隊がボンベを背負い、不発弾の確認の為海に潜っていきました。

ヤバい上司
ヤバい上司

夜だったら完全に密漁犯だな

そんなことを上席がポツリとtweetしました。

確かに、はたから見たら密漁犯に見える

そんなことを思っていると、水中からにょきっと全身黒スーツが浮上してきました。

自衛隊員
自衛隊員

不発弾ですね~

と一言。

そしてどのように処理するのか気になっていると、

自衛隊員
自衛隊員

これ、下で爆発させるんで、警戒お願いします。

と指示されました。

元海保
元海保

え?爆発させるの??

と困惑していると、自衛隊の方が笑顔で私にこう言いました。

自衛隊員
自衛隊員

大した大きさじゃないし、大丈夫ですよ!

「大した大きさじゃない」そう言われたのですが、不発弾の大きさと爆発力がいまいちわからない私は、本当に小さい爆弾を想像し、爆発させても水柱さえできないものだと勝手に思っておりました。

そう、勝手に思っておりました、、、

不発弾爆発

爆弾が爆発
引用元:フォトAC
元海保
元海保

不発弾の処理の方法はこのような感じです!

不発弾処理手順

・不発弾に小型の爆弾を設置

・小型の爆弾を遠隔で爆発

・小型爆弾の爆発により不発弾誘爆

といった流れになるとのことでした。

まず自衛隊の方々が小型の爆弾を設置しに、再度海に潜っていきました。

元海保
元海保

小型の爆弾って怖いですね。振動とか来るんですかね?

ヤバい上司
ヤバい上司

小さいって言ってたし、大したことないんじゃない?

と緊張感もない状態で警戒にあたっていると、自衛隊の方が水中からにょきっと現れました。

自衛隊員
自衛隊員

準備できましたんで、遠隔で爆発します!警戒お願いします!

自衛隊の方々も海域から少し離れ、無線にて連絡を取り合います。

元海保
元海保

もうそろそろですね!

ヤバい上司
ヤバい上司

そうだな!ちょっと緊張するな!

流石に大した爆発ではないと思っていますが、爆発前は少し緊張しました。

自衛隊員
自衛隊員

それでは爆破します。ごー、よーん、さーん、に、いち

自衛隊の方が遠隔で爆破を試みたところ、、、

ドーーーーン!!!

海に水柱
引用元:フォトAC

想像以上の水柱が上がり、上席の顔を確認すると、上席の目玉は飛び出て船艇に転がっていました。

(嘘です)

無線にて現場海域特に異常なし、被害も特にないことを自衛隊の方に伝えると、

自衛隊員
自衛隊員

いやぁ、思ったより爆発しましたね!

と明るい声で無線を返してきてくれました。

元海保
元海保

いやいや!結構な爆発&水柱!こちらの予想を200%上回ってきていますけど!!

なんて思いましたが、冷静に返信し、爆発物処理が無事に終わることとなりました。

最後に

この後すぐに撤収作業を終え、速やかに帰っていった爆発物処理班の方々は本当にプロだなぁ。なんて思いました。

そして後にも先にも不発弾の処理という緊張感のある事案はこの時だけとなっており、本当に良い体験をしたと思っております。

元海保
元海保

こんな爆弾処理で自衛隊とコラボできるなんて海上保安庁って面白い職場ですよね!

皆さんも、

シャーク先輩
シャーク先輩

めったに経験できないようなことをしたい!

さるお後輩
さるお後輩

海に出てみたい!

ヤバい上司
ヤバい上司

パワハラにあいたい!

なんて思ってたりしましたら、海上保安庁に入庁するのもいいかもしれませんね!

そんな海上保安庁に入庁したいという方は「独学」で勉強するか「専門学校」に通うか、「公務員試験の塾」に通って公務員試験を突破しましょう!!

元海保
元海保

それではまた次のお話で会いましょう!

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