海上保安学校で小型船舶免許を取得する際に練習する小型船、それは現場の巡視船に搭載している小型船舶とは似て非なるもの!全く違うといっても過言ではありません!

え!?そうなんですか!?

まぁ、小型船舶免許を取得する場所によっても、練習する小型船は違いますから仕方がないですよね。基本的な構造は一緒なので、慣れれば簡単ですよ!
小型船が違うと聞いて驚いたかもしれませんが、基本的な構造は同じですので特に問題なく操船できると思います。
ただ、現場の古い巡視船に積んでいる搭載艇の扱いづらさに度肝を抜かれてしまうことはありますが、、、
海上保安庁の搭載艇
海上保安庁の巡視船には「搭載艇」と呼ばれる小型船が側面に搭載されております。

PM巡視船以上の巡視船にはすべて搭載されています!
最近の新造船にある搭載艇は「ゴムボートタイプ」が多くなっており、速度も凄まじく操船もしやすいものが搭載されております。
しかし、まだまだ古い船が多い海上保安庁!
古い船に搭載している小型艇の操船のしづらさと言ったら、、、
海上保安学校の練習船で満足していると、現場に出て痛い目に合う人が続出しております。

何を隠そう私がそうでした!
なにこれ!?後進が効かないじゃん!?なんてことが多々ありました。
海上保安学校の練習船
大体の学生は海上保安学校にて「小型船舶免許」を取得します。
この時免許取得に使用する練習船は、「練習船」というだけあり、よく整備され、ハンドルも前進後進もしっかり効く、本当にヨーソローな小型船となっております。

ヨーソローってなんですか??

宜しく候(よろしくそうろう)という意味で、〇〇に向けてよろしくお願いします!って感じです!

どんな感じに使うんですか??

蛇島ヨーソロー回転数3000!
みたいな感じに進行方向と回転数を復唱します!
そうなんです!小型船舶の操船中は、「どこに」船首を向けて、「どのくらい」の回転数で航行しているかを叫びながら操船するのです!
ちょっとでも間違えちゃうと試験に落ちちゃうので、みんな一生懸命勉強します!
ただ、操船しやすいので、実技で落ちる人は滅多にいません。
現場の搭載艇
そんなこんなで、海上保安学校で無事「小型船舶免許」を取得し現場に出ます。
するとどうでしょう!海上保安学校の練習船とは全然違う小型艇がそこにあるではありませんか!
海上保安学校から出てきた新人は搭載艇の操船訓練を早々に実施するのですが、そこで現場の洗礼を受けることになります。
なんでしょうこの操作性の悪さ!後進がかからず前進しつづけ巡視船に突撃!
無理に後進を全力で入れてしまいドリフト走行で巡視船に突撃!
もう諦めて前進して巡視船に突撃!
などなど、搭載艇の操船をマスターするまでに上司に怒鳴られながら頑張る日々を送ります。

え?現場の搭載艇ってそんなのばっかりなんですか??

最近だと新造船のゴムボートが多いので、ゴムボートではこんなことは起きませんが、、、
代わりにゴムボートでは船首部に座らされて、リアルジェットコースター体験をさせられます!
確かに古い巡視船の搭載艇に関しては性能が悪すぎるので、早く新造船にして性能が良い搭載艇を配備したほうが良いと思います。
速度は遅いし、燃費も悪い。
そんな搭載艇が多い時代を経験しておりましたが、それはそれで、扱いづらさがまた愛おしくなっていったこともありました。

速度の出ない搭載艇で、手漕ぎボートを「えい航」した時は、速度が出ないことによって安定して「えい航」できたってこともあったんですよ!
最後に
海上保安庁は巡視船が有名ではありますが、海上保安官(特に下っ端)は搭載艇をよく操船するので、どんな搭載艇でもしっかり操船できるよう、小型船の特徴や仕組みを理解しとかなければなりません!

小型船のバックって車のバックと逆方向に曲がるものもあるんですよ!
なので、車の運転が得意な人ほど搭載艇の後進に苦労するかもしれませんね!
皆さんの中にも小型船舶免許を取得して海に遊びに行きたい!
なんて思っている人がいましたら、船によって操作性が全然違ってくる!ということを覚えておきましょう!

操作性が違うなんて車も一緒だろうが!!

そういえばそうですね!!

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